2019年6月11日火曜日

2019年6月ゼミ

地域・在宅看護開発学研究室ゼミ、3回目の発表会を6月11日に行いました。

今回も活発な質疑応答や意見交換が行われました。

研究を進めたり、まとめたりする工程の中で、研究の背景、目的、方法、結果、結論/考察、行っている研究の限界を明確にすることが必要です。
特に「方法」については、その後の「結果」や「結論/考察」に深く影響する、研究のキモとなります。

「方法」を洗練していく過程で、過去の文献等を熟読し、方法を逸脱していないか、また、新規の研究方法を導入するのであれば、その客観性はどうか、倫理的な配慮はどうかなどは、とても大切な視点です。

また、今回議論に挙がったものとして、
例えば、A,B,C,D,Eの要素があったときに、
(A,B,C) と(D,E)にグループ分けしたのであれば、どのような基準で
そのように分けたのか、しっかり説明しましょうというものです。
書いてしまえば当たり前のことですが、無意識に根拠なくデータを分類してはいないかを一人一人振り返りましょう。それが説明できなければ、それは恣意的な分類ととらえられても仕方ありません。

さらに、皆で意見を出し合い、学生や教員から受けた指摘にはその場で対応できなくとも
次回までに検討結果を示すなど、「発表者」は「意見者」に応答しなければなりません。

発表をしていく中で、発表者が自ら論理的な矛盾に気づくこともあるでしょう。
そのような気づきも、次回発表で、皆に共有できるといいですね。研究者は意外と同じところで躓くことが多いものです。

研究で困難だった点も、挫折した点も、共有しながら前に進んでいきましょう。

次回のゼミは7月9日(火曜日)です。